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2012年10月14日

文楽「桂川連理柵」

20121014

春の歌舞伎、秋の文楽。楽しい恒例行事。

今回は「桂川連理柵」。聞いたことがない、歌舞伎でも見たことない。
筋書きを読むと、心中モノらしい。なかなか面白そうだし、夜の「すしや」は
退屈なのでこっちにした。
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春の歌舞伎の日に、チケットをロビーで先行特別販売してくれたから、
なかなか買えない4列目に座れた。床(太夫、三味線が座る場所)側だったので、
よ〜く見えて聞こえて大満足な座席。


演目が作られたきっかけは、年が親子ほど離れた男女の謎の死だったそうな。
自殺か他殺か?それよりも、昔から年の差カップルは世間に注目されていたんだなー。

その目立つ事件に、いろんな物語を足して完成させた脚本なので、何となく薄味で
人間の性みたいのが物足りなく感じてしまった。お笑いの場面が長くて、尺を伸ばすため?
と思いながら観ていた。リアルな平家物語ばかり読みすぎ?


でも、お笑いの場面はとても面白くて、あれだけで1つの演目にしてもいいかも。
今と昔の笑いのツボは、変わってないんだね。


主役の男女ともに、登場&活躍がとても遅いのには驚いた。男が登場しても、
周りの人物たちのやりとりがほとんどで、女などは終演の40分前にやっと登場!
周りのやりとりだけで、観客の頭の中には2人の姿がずっとある・・・すごい演出だ。


今回も、人形は人間に見えた。人間よりも演技が巧い!
人形遣いは力がいるだろうから、女の人には無理だと思う。腕の筋肉を見てみたい。


帰りにドトールでケーキセット(かぼちゃケーキ)。観劇の後のお楽しみ。
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人形浄瑠璃 文楽 詳細

【昼の部】 桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)
 〜六角堂の段 〜帯屋の段 〜道行朧の桂川


一般3,500円、学生1,000円、昼夜通し券:6,300円

 
※参考【夜の部】 二人禿  義経千本桜 〜すしやの段
 

posted by よしこ at 23:20 | Comment(0) | 伝統芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

琵琶の会

20121013

国立劇場で文楽でもやってないかな、と検索したら、琵琶の演奏会という珍しいものを
見つけてしまった。


琵琶・・・平家物語ファンにはたまらない楽器。H21年国民文化祭で上原まりさん
(元宝塚)の平家物語を聴いた。迫力があって素晴らしかった。柴屋寺観月会の奏者は
イマイチでがっかりした。
たぶん国立劇場なら、きっと上級者の演奏を聴けるだろう!


日本琵琶楽協会理事長、副理事長、関西琵琶会の重鎮、コンクール1位ずらずら・・・。
トップの奏者ばかりだったのであーる。しかも4年ぶりの会。(新内〜は10年ぶり!)


琵琶にもいろいろ流派があるようだけど、そこまで聞き分けられるほど分からないので、
物語の世界に自分もいるように、登場人物の心情になれるように心がけて聴いた。

う〜ん、琵琶の音色はいいねぇ。楽しさ・明るさがほとんどないのが逆に良い。どんな
状況で何を苦しむのか、歴史や物語のいろんな主人公たちが頭の中に現れ、生き生き
していた。生き生きするとは、楽しいことが多いからだけじゃない。喜怒哀楽がいっぱい
あるからそうなる。逆に、無関心・無反応のほうがよっぽど怖い。


琵琶も脚本(曲と詞)が命なのかもしれない。達人の奥村さんよりも、「義経」「小敦盛」の
方が入り込んで聴けた。平家物語ファンだからかも。
「曲垣」は、ブラタモリで愛宕山の回を観ていたので、どんな物語なのか更に分かり
やすかった。観てて良かった、ブラタモリ!


筋書きの解説も興味深かった。大学から習った人たちも多い琵琶の世界。子供の頃
から始めなくてもコンクールで審査員をうならせる人も現れる不思議な楽器らしい。
明治〜昭和中期が最盛期という新しさや、詞がほぼ今使っている言葉なのも
知らなかった。ますます琵琶に夢中になりそう。


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庭の木々にも由来がある、さすが!

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本数少ない・・・これでも東京の時刻表!

終演後、東京行きバスと新宿行きバスがある。新宿行き路線バスに乗り遅れないように
しよう!と気合入れていたのに、バス停で長時間停車していて余裕で乗れた・・・。
 


・筑前琵琶 四條畷(しじょうなわて) 鶴山旭翔

・鶴田琵琶 義経(よしつね) 首藤久美子
・薩摩琵琶 百虎隊(びゃっこたい) 清川嵐舟
・錦琵琶  曲垣平九郎(まがきへいくろう) 水藤桜子
・筑前琵琶 茨木(いばらき) 奥村旭翠
・薩摩琵琶 小敦盛(こあつもり) 須田誠舟
・薩摩琵琶 景清(かげきよ) 山下晴楓 


・琵琶の会・新内の会とも 一般=4,000円(学生2,800円)


 
日本伝統文化振興財団 http://concert.jtcf.jp/tag/%E7%90%B5%E7%90%B6
 
 

posted by よしこ at 19:13 | Comment(0) | 伝統芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月26日

歌舞伎 平家女護島「俊寛」

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毎年恒例の「歌舞伎鑑賞教室」 in グランシップ静岡。
座席は、1階3列16番。
今年は、な・なんと橋之助さんの「俊寛」だ!

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左:ほっそーい橋之助・俊寛だーい。 右:見慣れた定番の吉右エ門・俊寛 

幸四郎・俊寛も観たことがあるけど、「橋之助が俊寛」っていうのは違和感が〜。
大丈夫かなーと心配&わくわくのミックスジュース気分で幕があけた。

橋之助、芝喜松、芝のぶ・・・主な3人は、安心して観ていられる。
あっ、写真と同じ俊寛だ!よろよろと登場。
芝のぶさんは、昔よりもずっとイイ感じになってて、台詞がある場面では、
俊寛さえしのいでしまう存在感・・・。どこまで輝いていくのか、芝のぶさん!

児太郎さんは、若かりし福助さんにウリふたつで笑えた。
でも演技はまだまだ修行中なり。ガンバレ!
歌右衛門さんの名演技がフラッシュバックしてくる〜。
私がおばあちゃんになるころには、ぜひ名優になっててね。

権十郎さんは、白塗り良い役。
意地悪な悪役&お笑い担当の團蔵さん。
この2人は、着物のすそをまくり上げてちょうちんブルマみたいで面白い。

俊寛の見どころは、最後の表情に尽きる!
悲しさ、諦め(悟り)、恨みを混ぜて、たった1つの顔で見せなければならない。
橋之助・俊寛の幕引きは見事だった。ついつい涙が。私だけじゃない、みんなも。
橋之助さんはいつも期待を裏切らない。やっぱり私は成駒屋を応援し続けよう。

主催が国立劇場なので、一座は花形+養成所出身者だった。
養成所で勉強中の学生さんたちが、歌舞伎の見かた解説(幕前30分間)で
とんぼ返りなどのアクションで盛り上げてくれた。

インタビューされた学生さんは、「将来は立回りやとんぼで活躍したい」。
え〜、せめて脇役俳優を目指さないの?と一瞬思ったけど、それでいいのかも。
「小さい頃から歌舞伎が好きで」養成所に入った人は、今が充実していれば
それで十分楽しいんだろうな。
先のことばかり考えて、ちっとも楽しんでこなかった私は、10代の学生に
教えられた気分・・・。
子供の頃から好きってことは、親が連れてってくれたってことで、
そんな環境も羨ましかった。みんなを応援するゼ!!

次は、これまた恒例の文楽 in グランシップ in 秋!

・俊寛 : 中村橋之助
・千鳥 : 中村児太郎
・平判官康頼 : 中村芝喜松
・丹波少将成経 : 中村芝のぶ
・丹左衛門尉基康 : 河原崎権十郎
・瀬尾太郎兼康 : 市川團蔵
・歌舞伎のみかた解説 : 大谷廣太郎

橋之助さんインタビュー
http://www.kabuki.ne.jp/cms/topics_20120419_457.html

近松門左衛門=作
平家女護島(へいけにょごのしま)
俊寛 (しゅんかん) 一幕 鬼界ヶ島の場
タグ:歌舞伎

posted by よしこ at 22:33 | Comment(0) | 伝統芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする