よしこの旅ブログ > 伝統芸能

2016年06月26日

歌舞伎「魚屋宗五郎(新皿屋敷月雨暈)


20160626

魚屋宗五郎というのは通称で、本題は
「新皿屋敷月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)」という。

皿屋敷=大事なお皿を割って手打ちにあった奉公女中、のイメージの通り、
この物語でも、武士の家で働いている妹が何かの理由で手打ちにされてしまう。


禁酒していた宗五郎が、飲まずにやってられるか〜!モードになって
飲み始める。
1杯、また1杯と進むたびに人格が変貌していくのが面白い。
橋之助は、変貌していく段階を細かく演じていた。お見事〜!


女の人が殺される演目は、登場人物が多かったり複雑だったりして、
こんな難しいのを理解していた昔の人は凄い。
でも、地方巡業の演目は少ない人数で上演できるシンプルなものが多いし
歌舞伎コアファンじゃない層向けにシンプルにしてくれている気がする。


宗五郎役の中村橋之助。
ハズレがない橋之助さん。
ますます安定感が増してきて、いい感じだった!
芝翫を襲名するので、先代みたいな名演技を楽しみにしているよ〜。


橋之助さんの次男の宗生。
奴の役だったけど、歌舞伎というよりも普通の演劇っぽくて、
「大丈夫か?」と不安になってしまった。
歌舞伎役者の子でなければ、オーディション等では選ばれなかったと思う。
精進次第で上手くなれるので頑張ってほしい。


昔、歌舞伎座でこの演目を1〜2回くらいは観ているはずなんだけど、
ちゃんと理解したのは今回が初めてな気がした。

「魚屋宗五郎かぁ・・・たしか中村富十郎が演じてて、切腹したんだよな。
退屈で寝たなぁ」などと思い出したんだけど、物語がぜんぜん違った。
「あれは何て演目だったのだろう?」と謎が残ってしまった(笑)


今日いちばんの収穫は、「大向こう」さんが1人いたことだ。
静岡公演で初めてだ。
しかもタイミングぴったり(宗五郎が酒を飲むぞ!と盃を振り回す瞬間から)。
私の席の隣の方・・・つまり、2階席最後列・・・直前割引みたいな席にいた。
直前予約じゃなくても、あえて最後列を選んだ感じさえした。
さすが・・・プロ観客発見ーーー!!

見た目は公務員か大企業の人っぽかった。
毎年来てほしいな。



国立劇場HP


グランシップ 中ホール 午前の部

2階 5列目 2880円(直前予約)




posted by よしこ at 00:00 | Comment(0) | 伝統芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月12日

文楽「心中天網島」「絵本太功記」他


20151012

去年は御殿場かどこかでの公演で、観ることができなかった。
なので、今年は昼夜通しで観てみようとチケットを購入。

なのに、夏の仕事のストレスで、首のヘルニアになってしまい、
まっすぐ座るだけでも大変な状態だった。

この日までに治らなかったけど、頑張ってバスと電車を乗り継いで
会場に着いたのに、ずっと寝たきりだったせいか日を間違えて、
1日間違えていた。舞台設営の日なので、誰もいなくて寂しかった(涙)

翌日も必死に会場までたどりつき、頑張って演目を観て、
食事をして、文楽講座も聞いて、夜の部も観たけど、
最後の演目の前に限界が来たので、諦めて帰った。

13時から6時間以上もよく頑張れたと思う。
痛みに耐えることに必死で、内容はあまり覚えていない。
残念。


昼の部
「団子売」
 めでたい餅つきの意味以外にも、子孫繁栄(エロ)の意味も
 あるらしい。今は雰囲気変わっちゃったけど、文楽もなかなか
 世俗的でいいね(笑)

「心中天網島」
 本人たちはともかく、周りの人たちがただただ大変で可哀想。


わかる!文楽入門講座
 足役は、ずっと中腰で大変だ、が全て。
 文楽に憧れて入門してきた若者たちは、足役が辛くて
 夢破れてやめてしまってもおかしくはないな。


夜の部
「絵本太功記」
 気力だけで観ていたけど、あまり面白くないなあ、
 次回はパスしてもいいかな、と考えていた。

「日高川入相花王」
 観れなかった。以前にここで観たときは、ラストのセット転換で
 大道具同士が引っかかって、前の場面の背景が出てきてしまい、
 それを慌てて引っ込めて何ごとも無かったかのように終わらせていた。
 とても面白い思い出なので、比較するためもう一度観たかったなあ。


前にも見たことがあるなあと思っていた重鎮の
人形遣いさんは、吉田玉男さんだった。
きっと、歌舞伎で言う花形の代表ね。
襲名したばかりらしく、記念の吉田玉男グッズが売られてた。

今日が千秋楽らしく、それを開演前の解説で聞いて
ちょっと得した気分になった。

前にも歌舞伎公演が千秋楽だったし、グランシップは
意外と穴場かもしれない!?



グランシップ文楽1.jpg
2列目、近い!!でも、土台が安定していないので、
誰かが歩くだけで地震のように揺れる。
係員が走り回る開演前は、ずっと大地震で嫌だった。




グランシップ航海日記 http://granship.jugem.jp/?eid=984


グランシップ 中ホール
1階 L席&M席 昼夜通し券 3240円×2



posted by よしこ at 00:00 | Comment(0) | 伝統芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月19日

シネマ歌舞伎 野田版 鼠小僧

歌舞伎を現代劇に応用

歌舞伎を使って、現代劇にしている。舞台を映画化している。
このW効果で、歌舞伎座などで観る伝統的な歌舞伎演目とは違う不思議な作品が出来上がった。

勘三郎は今も元気に生きているとしか思えなくなる。この演目にぴったりだった。

posted by よしこ at 00:00 | Comment(0) | 伝統芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月07日

歌舞伎「新薄雪物語」、池波正太郎展

20130907

1つ目は、通し狂言「新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)」
     
〈花見〉             
秋月大膳    海老蔵
 悪役。悪さは出てたけど、他の役者に比べてあまり成長がみられない。

園部左衛門     勘九郎
 まったく期待していなかったけど、役を普通にこなせていて大きな成長を感じた。
 これくらいできれば大丈夫。

団九郎    亀三郎

薄雪姫    梅 枝
 演技が彼だけ「格」が下に思えた。次世代を担う花形とはとても言えない。普通に上手い。

清水寺住職    右之助
来国行    家 橘

腰元籬    七之助
 年増女になりきっていて、今回いちばん感動した。
 もともと上手いのにさらに上手くなってるなんて、並大抵の努力ではないだろう。
 安心して観ていられる。

奴妻平    愛之助
 今日のヒーロー。
 「半沢直樹」でオカマ口調が人気だけど、舞台上では男気いっぱい。
 長い立ち回りや、とんぼの皆さんが手桶でハートを作ったラブリンワールドが
 見どころだった。
 昔は目立たなかったけど、ついにこのおいしい役を手にしたのだ。
 幹部の息子たちも、彼に負けないように頑張らなければ。

    
〈詮議〉             
幸崎伊賀守    松 緑
染五郎の役と同じ年齢・立場の役だけど、「笑い」はまあまあだった。
今回は出番が少なかったので、次回はもっとたっぷり観たいなあ。

葛城民部    海老蔵
薄雪姫    梅 枝
松ヶ枝    吉 弥

秋月大学    亀 蔵
 チョイ役で悪役。そこにいるだけで私は満足。カメゾー!

園部左衛門     勘九郎

園部兵衛    染五郎
 この役を演じるには青すぎる。
 諦めと人生の苦渋を受け入れる「笑い」はイマイチだった。
 幸四郎もそうだけど、もう一歩足りない。これからどうするんだろう??
      
〈広間・合腹〉          
園部兵衛    染五郎
幸崎伊賀守    松 緑
園部左衛門     勘九郎
腰元籬    七之助
薄雪姫    梅 枝
松ヶ枝    吉 弥
刎川兵蔵    松 江
奴妻平    愛之助

梅の方    菊之助
 年が多い役を重厚に演じていた。すごいぞ!
 昔はまったくセンス無かったのに、成長し始めたらどんどん上手くなっていくぞ!
 とても迫力があった。菊五郎を超えそうだ。
 まあ、菊五郎は唯一無二の江戸っ子アイドルだけど(笑)。




2つ目は、舞踊「吉原雀(よしわらすずめ)」
      
鳥売りの男    勘九郎
鳥売りの女    七之助

う〜ん、粋だねぇ。とても上手い。
仲良い兄弟で良かったね。
特に勘九郎にとって、七之助がいたことは、どれだけ幸運か計り知れない。



舞台上は粋なのに、客席は最悪になっていた新歌舞伎座。

なぜ、ばあさんたちは飴を食べたがるのか?

ビニール袋から飴の袋を出し、そこから小分けの飴を出し、パッケージから飴を出す。
3段階でゴソゴソガサガサ。

係員が口頭で注意しようが、ばあさんたちはお構いなし。

どんな劇場にも、「ビニール袋」というものを持ってくるのは非常識ということを知らない
田舎者が増えてしまった。
劇場に来たことなんか無い人たちが、興味本位でたくさん来てるのだ。
団塊の世代のマナーは悪い。

HPやチラシに観劇マナーの注意事項が追加されたり、係員が大幅増員なのも、
こういう人たちが多くなったからだろう。


4月オープンの新しい歌舞伎座の建物は、昔とほぼ同じでびっくりした。

丸の内のビル群もそうだけど、昔と同じ建物の上に高層ビルがくっついている。
結局、どれも似たような奇妙なビル群になってしまって、個性が無い。
気持ち悪い街並みだ。

銀座は伊東屋ビルなど、いくつも工事中だ。再開発ラッシュ。


地下はお土産お菓子系とコンビニ。

1階と3階に売店、売り子がやたらと声をかけてくるので、ろくに見れない。
昔のやる気が無い売店で、江戸のお菓子を買うのが好きだった・・・。
お弁当も、カツサンドとか押し寿司とか変なラインナップ。

餅入りたいやきだけは買ってみた。うーん、並・・・(-_-;)

歌舞伎座は拝金主義になってしまった。
チケットと筋書き以外は、何も買ってやらないと決めたぞ。


歌舞伎座
2等席(1階20列) 14000円


歌舞伎座HP
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2013/09/post_64.html



チケットが当たったので、松屋の「池波正太郎展」にも出かけた。

鬼平の鍋屋・五鉄が再現されていて、私はのれんをくぐりたくて仕方がなかった。
そして何よりも、自筆原稿を見れたのが良かった。
字がとってもセクシーなのだ。彼の作ったヒーローたちのように、字がカッコいいのだ。

posted by よしこ at 00:00 | Comment(0) | 伝統芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月26日

歌舞伎 「紅葉狩」

20130626

毎回観ている、国立劇場の巡回公演。


更科姫/戸隠山の鬼女 : 中村扇雀
平維茂 : 中村錦之助
局 田毎 : 中村高麗蔵
侍女 野菊 : 中村隼人
山神 : 中村虎之介



虎之介は、坂田藤十郎の孫、扇雀の子。
この家系のぷくぷくほっぺは、しっかり虎ちゃんにもちゃんと伝わっていた!

彼はコミカルでサービス精神旺盛だ。
山神はぴったりで、会場からとても注目されていた。
きっとみんなに愛される役者になるでしょう。


虎ちゃんと一緒に解説をした中村隼人は、イケメンだけど白塗りだとイマイチなので、
本物のイケメンではない。演技もぱっとしなかったし。


昔は華がなかった扇雀は、見事に主役を演じていた。
「立方も女方も勤めるから、自分には今回のような役は合ってるかも」と本人が
言うとおり、姫として華やかに踊り、鬼として気性激しく暴れた。

姫は手をずっと空中に浮かせなければならないらしく、それは大変そうだった。
男でなければできないな・・・。

見れば見るほど、扇千影にしか見えない。やがて、扇千影本人にしか
見えなかった(笑)。迫力大!


今日はこの巡業の千秋楽だったそうで、そういう日に立ち会えてツイてた。
地方巡業では役者を近くで見れるので、来年も楽しみだ。



グランシップ 中ホール
一般(1階3列)  3500円



国立劇場HP 

グランシップHP


タグ:伝統芸能

posted by よしこ at 00:00 | Comment(0) | 伝統芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする