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2016年11月30日

パーヴォ・ヤルヴィ、樫本大進、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団


20161130


2016年クラシックセット券3枚の中で、いちばん楽しみにしていた公演。

パーヴォと大進とドイツのオーケストラをまとめて、東京に行かなくても
聴けるなんて、夢のよう〜。
(しかし「もっと音響が良いホールだったら・・・」と、欲望は尽きない・・・。)



ブラームス: ハイドンの主題による変奏曲

ハイドンの曲を知らないので、主題がどこなのか分からないまま、何となく楽しんだ私。
1曲目を聴いて、パーヴォの音楽って王道・普通だな、と思った。
見た目だと迫力ある演出をしそうな感じだったけど、違うね。



ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品61

これは有名な曲なので、私でも知ってる。
大進はこの曲に向いているね。向き不向きがあることに気づいた。

コンセルトヘボウで大進目当てでべルリンフィル聴いたけど、
チケット高いのに知らない曲ばかりだったからつまらなかった。
やっぱりプログラムがいいとすごく楽しい。

そして、ベートーヴェンは偉大だなあと今日も思った。
これから何度同じことを思うのだろうか・・・?



シューマン: 交響曲第3番変ホ長調 作品97 「ライン」

シューマンがライン河沿いのデュッセルドルフに住むことになり〜と
解説に書いてあったので、彼が「ライン河っていいなァ」と嬉しそうに
河を眺めたりするのを想像しながら聴いた。

ライン河下りをしたことがあるので、その時に見た風景が蘇ってきた。
この経験がある/なしの差は大きい。



アンコール

ブラームス ハンガリー舞曲第3番、6番

おしゃれな曲をアンコールに持ってきたなあ。
食後のスイーツみたい。




同じステージで聴いたみどりさんの演奏は、彼女の人格が迫ってくるかのようで
小物の私には覚悟が必要な演奏家だった。

大進だってすごく有名な演奏家なのに、そういうのがないからいいなあと思う。
今日も丸くてぽよーんとしていたし(笑)

イマイチだなあと思う演奏も今まであったけど、「今回はどうかな」と何度でも
聴いてみたくなる。



パーヴォは、有名な割に普通の演出だったのが意外だった。
音楽性よりもパーヴォ自身のスター性とかカリスマ性のほうに目が行く。
存在がかっこいいんだよなぁ。



ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団は、ドイツの演目を演奏しなれて
いるのでスムーズだったけど、微妙にまとまりが無かった気がする。
楽団と指揮者、両方の課題だと思うけど・・・。

あと、パーカッションが弱くて迫力がなかった。
楽器の構成は決まっているのかな。素人だから分からないけど、
全体が軽めだった。




終演後にサイン会があった。
私は参加しないで、5分くらい遅延した電車に乗って静岡駅に降りたら、
たくさんの楽器を持った外国人たちがキオスクで買い物している。

あれっ?カンマーフィルの人たち?
もう到着したのか?

グランシップの楽屋口にバスが2台とハイヤー1台止まっていた。
ハイヤーはパーヴォ用だと思う。
サイン会はパーヴォだけで、楽団メンバーはすぐにバス移動して、
新幹線に乗ったのかも。

「(新幹線?)22:10」と書いた紙を持った係員がいた。
こういうのも舞台裏で面白い。



左隣の女の人が、「前回も隣の席でしたよね?」と声をかけてきた。
右隣を見ると、前回と同じ夫婦が座っていた。
私は電話予約で良い席をおまかせ注文したんだけど、左隣の人は
店頭販売で自分で選んで買ったらしい。
購入方法が違う3組が連続で並ぶって、どうなっているんだ??




グランシップ中ホール
1階6列真ん中
9200円


チラシ



タグ:クラシック

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2016年11月23日

シェレンベルガーとカメラータザルツブルグの仲間たち


20161123

グランシップのクラシック・セットで「ついでに(ごめんなさい)」買った公演。
ベルリンフィルで長く演奏していた人だから、ハズレなんかないだろう、と。

予習もせずに出かけたけど、予習しなかったのが逆に良かった気がする。


・モーツァルト: ディヴェルティメント K252
・グノー: 小交響曲
・ベートーヴェン: 2つのオーボエとイングリッシュホルンのための三重奏曲 作品87
・モーツァルト: セレナード「ナハトムジーク」
・アンコール: モーツァルト セレナードK375 第4楽章メヌエット


このラインナップを見て、すぐにああこの曲はこんなメロディーで・・・と
思い出せる人はたくさんはいないだろう。

永久初心者の私は、パンフレットの解説を必死に読んで、どんな状況・時代・雰囲気で
作られた曲なのかを想像しながら聴いた。
(こういう解説って、独特の難しい言いまわし文章だけど、もっと単純に書いてほしい)


普段はオーケストラばかり聴きに行くけど、王族・貴族の館にオーケストラが
ぞろぞろとやってくることはなかっただろうし、1人〜10人くらいのこじんまりとした
楽団で演奏することが多かっただろうな(妄想)。

やっぱりどこかサロンの優雅な音調なので、ベートーヴェンの交響曲みたいな
切羽詰った感じはゼロ。
私が生きているのとはまったく違う世界を時空を超えて体感できた。



ハンスさんは、ステージから出て行くたびに他のメンバーを優先したりしてて、
いい人っぽかった。


ハンスさんが審査委員長を務める軽井沢のオーボエ・コンテスト優勝者・荒木奏美さん。
2つのオーボエ〜で共演していたけど、主パートを難なく演奏してて、超越技巧。
そもそも奏美って名前が、音楽一家という感じ・・・。







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タグ:クラシック

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2016年09月08日

広上淳一、五嶋みどり、京都市交響楽団

20160908

広上淳一も、五嶋みどりも、京都市交響楽団も、お初だった。
京都市交響楽団はテレビでなら演奏を聴いたことがあって、凄く上手いなあと
感動したことを覚えている。



・1曲目 モーツァルト 歌劇「後宮からの逃走」序曲

モーツァルトの楽しいオペラが始まるよ〜!と知らせる序曲なのに、
冒頭のヴァイオリンの勢いが無かった。
力が無いと思ったら、ヴァイオリンは女の人ばかりだった。
男女の差は無い、と私は思っているんだけど、それでもやはり女性だと
よっぽど集中しないとちょっとした体力差が出るのかもしれない。



・2曲目 チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」

五嶋みどりさん、登場!

ちょっと前、ヤニックのフィラデルフィア管弦楽団のサイトを見た時に、
みどりさんは大人気で大絶賛と書かれていた。
え〜?そんなに??大げさでしょ??と、たかをくくっていたのは間違いだったと、
今日の演奏を聴いて深ーく反省した。

この曲の私の基準は、ヤニック&諏訪内さん
同じ曲なのにぜんぜん違うなあ。

ヤニック&諏訪内さん&フィラデルフィアの組み合わせは、バランスが取れていたのかも。
今回は、みどりさんがあまりにも上手すぎて、突き抜けていた。(悪口じゃないよ)

技術は高度で、超越技巧。
演奏に水墨画みたいな強い濃淡があって、そのつけ方が凄くうまい。

でも、上手い人の演奏は聴き手を試すのだ。
私はだんだん疲れてきてしまった。


(ヽ´ω`) 上手い、上手すぎる。ヴァイオリンが上手いだけじゃなく、精神的なタフさや
     人格の高さまで感じる。どうしてそんなに曲を理解して堂々と弾けるのか?
     その自信はいったいどこから?あぁ、私の小ささが情けなくて仕方が無い。
     やめろぉ、やめてくれえええええ!!!


上手すぎて疲れるアーチスト、中村紘子、浜田麻里、そして3人目は五嶋みどりに決定だ!
短い曲で助かった。これが2時間だったら、魂が抜けたようになっていただろう。


・アンコール バッハ「パルティータ第3番」よりプレリュード

これもめちゃめちゃ繊細かつ超越技巧な演奏だった。

みどりさんの演奏は、強さや主張を感じるんだけど、やっぱアメリカ(西洋)に
いた(いる?)からかな??

慈善活動も積極的に行っているらしい。使命感がすごい。
この人になら、寄付金を預けてもいいかなと思わせる何か。

あと、みどり&龍の母、偉大すぎるダロ!!(; ・`ω・´)



・3曲目 リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」

2曲目はみどりさんに圧倒されて、オーケストラが隠れてしまっていた気がした。
でも3曲目は、このオーケストラの実力がはっきりと伝わってきて感動した。
何度も演奏する曲なのか、それとも得意な曲なのか、かなり弾きなれているようだった。
地方の楽団とは思えない演奏だった。

けれど、ヤニック&フィラデルフィアの時http://yoshiko30.seesaa.net/article/438631394.html
までは感動できなかったな。
素晴らしい演奏だったけど、やはり世界との壁を感じた。

一体、何が違うのか?


・アンコール 武光徹「3つの映画音楽から」 No.3「他人の顔」ワルツ

どこかで聴いたな、ヤマカズ&マーラーのアンコールで聴いたのかな?
今年はタケミツ・イヤーなので、聴く機会が多い。
独学でクラシックを極め、世界に通用し、現代クラシックは苦手な私にさえ良いと納得させる
とんでもない音楽家だ。


指揮者の広上さんは、あまり握手をしないんだね。
前の人たちともしないので、悲しみのコントラバス基準(c.タモリ倶楽部)が
使えなくて、いい人かどうか判断できず(笑)。



〜おまけ〜
クラシック・セット券を買ったので、優先予約みたいな感じになり、
電話オペレーターさんに「おまかせ」で席をとってもらったこともあり、
楽器と同じ高さのいちばん良いエリアの席だった。

だからなのか、地元の音楽関係者?らしき人たちが多く、お互いに挨拶を
していて、中村紘子のコンサートの時と同じようなものを感じた。

気になったのは、オーケストラが入場してきても拍手しないのに、コンサートマスター
以上の立場の人たちが入場してくると拍手したんだよね。

演奏が終わっても拍手に熱心さは無く、手抜きだった。
そんなんでもツテがあるので、終演後は楽屋がある裏側へ入っていった。


多分、長く音楽の仕事や文化的なことに関わってきたんだろうね。
でもああいう人が先生とかの上の立場だと、イラッとするな。
プロ観客からすると、熱意や愛情が全然足りない。



グランシップ中ホール
1階8列 中央
セット券(4700円)



グランシップのブログ http://granship.jugem.jp/?eid=1082


タグ:クラシック

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2016年09月03日

吉村怜子 オルガンコンサート

20160903

パイプオルガンの演奏を、いちど聴いてみたかったので、2公演セット券を買った。
楽しみにしているはずなのに、なぜか腰が重く、行きたくないなんて思っていた。

遠い場所まで新幹線で行ったり、泊まったりまでするのに、なぜそれほど遠くない
会場に行きたくないのか・・・?


演奏が始まって、その理由が分かった。
教会じゃない場所で、パイプオルガンを聴くのが嫌だと、無意識に思っていたらしい。


私はヨーロッパ旅行中は、土日はだいたい教会のミサなどを観に行く。
土日だけでなく、歩いていて教会を見つけるととりあえず入るし、疲れたら
教会の椅子に座って休憩する。

日本の寺社仏閣って、利益にならないことは何もしてくれないけど、
教会はよそ者に対してもちょっとは親切にしてくれる。

教会で休憩していると、たまたまパイプオルガンの演奏が聴こえてくる。
お経のように毎日決まった習慣なのか、ミサなどで演奏するための練習なのかは
良く知らない。

そういう訳で、
私にとってパイプオルガンは、信仰と共にあるものなので、パイプオルガンだけ
切り取ってコンサートホールで楽しむっていうのがおかしく感じてしまうのだった。

日本の結婚式専門の教会(チャペル)も、信仰なんかないから嫌い。
とにかく王道じゃないのが嫌い。



そう思い始めてしまって、会場でもやる気がわかなかったので、半分寝ながら
聴いていた。


・サン・サーンス「幻想曲」 フランスっぽい。決してドイツではない。

・バッハ 6つのシュープラ・コラール集より
 「尊き御神の統べ(すべ)しらすままにまつろい」 
 「目覚めよと呼ぶ声あり」
  みんなで楽しく聴きましょう、という曲調で、オルガンがプカプカと明るく鳴っていた。

・バッハ 「プレリュードとフーガ」
 吉村さん自身による解説にあるように、ドラマティックかつ不協和音ありな曲調。
 さっきの明るく鳴っていたパイプオルガンが、表情を変えたかのような劇的な音に。
 キリストの受難を想起させる作品、その通り!



毛嫌いしていたコンサートホールでのパイプオルガンも、吉村さんの力量や
曲の素晴らしさで「いいもの」になっていた。
吉村さんは4年間くらいの間、フランスのリヨンの教会などでオルガン演奏していたと
いうことなので、向こうの教会やパイプオルガンが体に染み付いているんだろう。

いいクラシックの演奏を聴くと、頭の中に旅行先で見た風景などが自然と浮かんでくる。
今日はロンドンの教会の鐘から始まり、ベネチアの鐘になり、ベネチアに行きたいと
思うところまで行っていた。

聴きに行ってよかったかもしれない。



この後にも、ヴィエルヌ「月の光」やジブリ作品の音楽が予定されていたけど、
私はバッハで満足してしまったし、美味しいものを食べた後の余韻みたいなのを
楽しみたかったので、それが消える前に途中で席を立った。

(ヴィエルヌは聴いたほうが良かったかもしれない。また今度の機会に)



静岡音楽館AOI
自由席 500円




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2016年06月04日

ヤニック・ネゼ=セガン、五嶋龍、フィラデルフィア管弦楽団

20160604


久しぶりのミューザ川崎。

そして、久しぶりのヤニック・ネゼ=セガン!
前回は初来日、今日は2度目。


初来日の時にイイ奴認定して以来、METライブビューイングなどで
機会があれば出来るだけ聴いたり見たりしている指揮者に。

もともとコロコロしてるけど、今日は「前より太った?」と思ってしまった。
まあ、それでもとってもキュートだ。


1曲目、シベリウス「フィンランディア」
コンサートで頻繁に演奏されるのか、それとも私が選んでしまうのか。
よく演奏される曲。

始まってからふと気づいた。
ティンパニが大活躍だということに(笑)

私はパーカッションが笑いのツボになってしまっているので、
前方の弦楽器&管楽器は普通に見ていられるのに、
パーカッションを見るときは必死に笑いをこらえている。

特にティンパニの演奏がツボで、ドドドドド・・・と勢いよくたたいていたりすると
それだけで興奮してしまうのだ。

ティンパニ3つを行ったり来たりして忙しく演奏していたので、
面白くて面白くて・・・しかも、休みのときはティンパニに耳をあてて
音の狂いを修正していて、それもかなり面白い。
奏者がいい演奏をすればするほど、私は笑いがとまらない(笑)


曲が勢いづいてくると、北国フィンランドの海にありそうな波が。
ある程度一定の大きさ・間隔でやってくる波だ。
恐怖と、まもなく何か起こりそうなドキドキが交互に波のようにやってくる。
ドカンドカンとした大音量の演奏ではなかった。
深さや広さが感じられ、1曲目からこんな素晴らしいものを聴けるとは・・・。



2曲目、プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」 五嶋龍
少し前にNHKのクラシック番組で五嶋龍が紹介された時、
ツイッターでたいそう盛り上がった。
カッコいいとかいい体してるとか(笑)
武道にも励んでいたらしい。

選曲のせいかもしれないけど、うーん、やっぱり体育会という感じの
ヴァイオリンだった。
あんまり色っぽくないんだよね。本人は色気はあるほうだと思うんだけど、
演奏にはそれがあまりなかった。

しかもアンコールなし、みんなで「え〜っ?!」


ちょっと不思議で難解な曲。
なぜか天使やら空飛ぶ霊的な存在がバトンタッチしたときに
音が鳴り、それが連なって1曲になってるな〜と、おかしな感想が
頭に浮かんだ。

ヤニックの指揮の特徴は、一瞬まで大事にして手を抜かないことかな。
前回の諏訪内さんとの共演の時も、本当にぴたっと合わせていたし、
各楽章が終わるたびにぴたっときちっと終わらせるので、こちらまで
集中してしまい、終わると「ふぅ〜っ」と疲れの溜息が出てしまう。

どの指揮者でも、中だるみとかイマイチな瞬間はあるのに、ヤニックの
指揮ではほとんどないから、集中力と粘り強さがハンパないんだろう。
す、すごい・・・。

そしてオーケストラも指揮者も一体化しているから、いい演奏なんだと思う。


3曲目、リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」
この曲は指揮も演奏も大変そうだった。
出だしはそうでもなかったけど、早くも「あれっ?もうメインディッシュか?」
と思うような演奏になった。
中盤はまあ普通に進み、その短い時間が過ぎると、最後までなかなかの
山あり谷ありな曲で、多面的に演じなければならない。

この曲はヤマカズ(山田和樹)指揮のを聴いたことがあるけど、
まるで別の曲になっていたので、驚きがとまらない。

ヤマカズのは、中東が舞台の割に作曲者の故郷ロシアっぽく、音はとても綺麗。
ヤニックのは、中東が舞台の割にもっと広い地域まで含めた世界共通の雰囲気。
乾燥した感じはなく、かといって自然や田舎でもない、むしろ(フィラデルフィアみたいな)
都会らしいものだった。

汗を拭き拭き指揮するヤニック。

冒頭では、頭の中に昼間と夜の境目が広がった。
朝焼けなのか、夕焼けなのか。
朝焼けなら、今日も刻々と千夜一夜は刻まれていく。
夕焼けなら、あぁ、また怖いいつもの時間がやってくるよ。

千夜一夜の物語のページがめくられていくのか、バラエティにあふれた
曲が次々と演奏され、どれもとっても美しかった。
特に後半になるほど美しさは増して、深〜く聞き入ってしまった。

聞き入ると目をつぶってしまう。
いかん、ヤニックを見れる機会は滅多にないんだから、目を開けていなきゃ。
そんな戦いをしながら、目をあけたり閉じたりして聴いた。

凄く美味しい食べ物を口に入れると、うーん美味しい、と目をつぶって
口の中にホワーンと広がる味を感じようとする。
今日の演奏でも同じようなことが起きた。
美味しいものを食べたときと同じようなホワーンが来たのだ。
どうやら最高に良い音楽は味がするらしい。
でも味覚で感じているわけではないので、舌に残るみたいなのとは別の感覚。

「こんなに幸せな状態なら、このまま死にたい」と思うほど、
素晴らしい演奏だった。
よく役者が舞台で死にたいって言うけれど、客席で死にたいと思うレベルまで
来れたようだから、ついに一人前のプロ観客だなっ(笑)

3曲とも終わってしまったら、寂しくなった。
もうご馳走を全部食べ終わっちゃったみたいで。



アンコール直前に、ヤニックが日本語に挑戦していた。

ヤニック「ありがとう」→観客「わーーっ(*´ω`*)(*´ω`*)」
ヤニック「????(私は聞きとれなかった)」→観客「わーっ(*´ω`*)」
ヤニック「春ナントカカントカ(私にはこう聞こえた)」→観客「は???(´ε`; )」
・・・観客を置いてけぼりにしたままアンコールへ突入(笑)



アンコール、グラズノフ 「四季」から「秋」小さなアダージョ
春だと思ったら、秋だったのか。
何だか春っぽかったけど(笑)
季節はともかく、欧米っぽかった。欧米にありそうな穏やかな風景が浮かんだ。
シェフがサービスで爽やかデザートをくれたようなアンコールだった。


明日もサントリーホールで公演があるからなのか、今日はこれだけ。
あっさりと終わったので、観客も素直にさっさと帰り始めたけど、
楽団員の1人は遅くまで観客と握手していたし、10人くらいはステージ上に
長く残っていた。

珍しいこともあるもんだ、と思っていたら、なぜかかなり遅れて
ヤニックが登場。
もっと長くアンコール催促の拍手するべきだったのか?
でもオーケストラが退場し始めたんだから、終わりなんだよねぇ?

あれっ、ひょっとして、嬉しかったのかもしれない?
高い席も安い席も空きが目立っていた割に、拍手はとても大きかったし。
音響が良いから拍手も大きく聴こえるだろうけど、それ差し引いても
大きな拍手だったから。
何て面白い人なんだ(笑)


今までたくさんのコンサートを聴いてきたけど、タオルやハンカチで
汗を拭く指揮者は初めてだ。
楽譜の下やポケットにフェイスタオルを置いて、楽章の合間に汗をぬぐう
キュートなヤニック(笑)

そして、最後に登場したときもフェイスタオル片手にやってきた。
もしストライプのタオルとかだったら、完全に「部活後」みたいになっていたよ(笑)

嬉しくなって登場、手にはフェイスタオル、哀しみのコントラバス
(C.タモリ倶楽部)ともちゃんと握手・・・指揮者の人柄は、演奏以外の
場所に表われる。
ドゥダメルと大違いだナ。

ヤニック、今回もやっぱりイイ奴認定(二回連続)


毎回ハズレがないので、ヤニックの追っかけをやりたくなってきてしまった。
目指せ、ヤニックのグルーピー(笑)

彼はとても明るく面白いので、私もああいう人になりたい〜。



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おめでとう!!!




・シベリウス: 交響詩「フィンランディア」 op.26
・プロコフィエフ: ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.19
・リムスキー=コルサコフ: シェエラザード op.35



・指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
・ヴァイオリン:五嶋龍
・管弦楽:フィラデルフィア管弦楽団 


ミューザ川崎
B席 2RA(正面向かって右) 2階1列 19000円




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会場のミューザ川崎。
音が良い!
でもお客さんがモノを落とすと、その雑音までよく響いてしまい、演奏のいいところを
邪魔してしまうことがたびたびあるので、良すぎるのもなんだな。


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エントランス前には、こういうアート的なものや面白い彫刻があるので楽しい。
このお姉さんはとても歌がうまくて、さすがミューザ前で路上ライブするだけある。


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館内も斬新デザイン。
時々、斬新すぎて変な建物がある。でもここはセンスが良い。


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公演カレンダー・パンフレットの表紙。
ワインヤードの会場は音が良い。
そしてカッコいい。


CIMG8383.JPG

CIMG8382.JPG
会場内を眺めるだけで楽しめる(写真撮影禁止です(ヽ´ω`)ごめんなさい)




タグ:クラシック

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