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2012年09月08日

京都、コケに夢中7

20120908

昨日の夜7:30に、ホテルを出発して清水寺に行ってみた。
昼間は人の頭ばかりで混んでいるけど、それ以外の時間はどうなんだろう?
ふとそんな風に思ったのだ。

ルートはこんな感じになった。
東大路通→清水坂→清水寺→三年坂→八坂通→ちょっとだけ石塀小路→
八坂神社→花見小路通→ホテル。
約1時間歩いたけど、もっと運動した感じがした。


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昼間も通ったことがない清水坂。暗くてよく見えない。時々、人と
すれ違うだけだ。昼間に八つ橋を試食したお店周辺にも、点々としか
人がいない。あのゴチャゴチャした人ごみはいずこへ?店は閉まり、
ごみ出しや明日の準備をする人たちがほんのわずかだけ残っていた。
いつも混雑している辺りは電灯だけは点いているので、他よりは少し
明るいけれど、普通の繁華街よりはずっと暗い。


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清水寺はライトアップされていて、なかなかきれいだった。観光用
ライトアップでなくても、私のように何となく観に来る人たちが2組程いた。


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三年坂にも人がいなかった。飲食店が多いので、電灯が点いている。夕方に
降った雨が、石畳に打ち水になっていた。乾燥した道よりもムードがあって
清水寺より美しかった。八坂の塔あたりは住人が多いのか、何人も
すれ違った。


東山は坂が多いので、東大路通近くに宿泊しないと移動が大変。舞風館は
ベストな場所だ。


石塀小路は、明るい時間に眺めるほうが良い。


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他の寺社と違って、八坂神社は夜が本番なのかもしれない。ちょうちんに書かれた
祇園の店名がそう思わせる。煌々とした照明を、大勢の外国人が楽しんでいた。


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夜の街・祇園、花見小路通へ。大通りは賑やかでタクシーだらけだった。
手前の路地裏の小料理屋、居酒屋のような店の赤いちょうちんが都らしい。
(小さな店でも敷居は高そう〜。)


さて、朝の清水寺はどうなんだろう?とも気になった。
今日は朝5:30にホテルを出発して、昨夜と同じように清水寺へ。

八坂の塔→三年坂→清水坂→清水寺→清水坂→ちょっと裏道→ホテル。


朝焼けがぼんやりと見えた。あの山並みは比叡山あたりなのかな?

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昨日は暗くて見えなかった八坂の塔あたりのさるぼぼたち。昔、ここに
来たときにもさるぼぼを見たなぁ。懐かしい。


その近くに、奇妙な人形が飾ってあった。黒い茶わんを買った店近くでも
似たような奇妙な人形を見れる(お好み焼き屋さんなんだけど)。東山には
こういうのを作るのを趣味にしている人たちが生息してるらしい。
しかも、写真撮るならチップ払ってね、だって(笑)。

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左:三年坂、右:茶わん坂近くのお好み焼き屋

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三年坂には、昨夜よりさらに人がいない。電灯は朝も点いている。柳の木が
女の人影に見える、っていうのが何となく理解できた。

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左:誰もいない清水坂みやげ物店街 右:昨夜は真っ暗で見えなかった清水坂ふもと側 


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清水寺前に着くと、おじいさん、おばあさんたちが大勢いた。手ぶらが多い。
スポーツウェアの高齢者もいる。地元民ばかりで、わいわいと世間話している。

音羽の滝への道を行こうとすると、「コラコラ、6時(開門)前だから入っては
ダメだよ!」と注意されてしまった。この人がお寺や自治体の係なのか、ただの
地元民なのかは区別がつかない・・・。
観光客が数人やってきた。カメラを持っているのですぐ分かる。


6時にゴ〜ンと鐘が鳴った。京都で鐘の音を聞くのは初めてだ。いい音なのに、
鳴らすとうるさいと言われてしまうのだろうか?


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庭にアオサギや亀がいた。おじいさんたちは日課のようにパンを投げている。
亀が食べるのを見て楽しんでいるようだ。アオサギまで首をシュッと伸ばし
パンを食べていた。アオサギってパンまで食べるの??


拝観料を払わないで音羽の滝だけに行きたい、と企んでいた私は、裏道を
コソコソと歩いていった。しかし、くねった裏道は鳥辺山の雰囲気があって
朝なのに怖かった。昨日の夜に、パソコンで六道珍皇寺や埋葬エリアの事を
調べてしまったからだろう。


そんな怖い思いをしながらやっと音羽の滝にたどり着いたというのに・・・
地元の人たちは滝で水を汲んでいた・・・。日課です、慣れてます、という
感じで。最初の場所から進入禁止マークを無視して滝へ直行してきたらしい。
なーんだ。私もそうすればよかった!

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清水坂の方から、若者たちもやってきた。早起きだなあ。


京都観光はこれでおしまい。
10時にチェックアウトし、バス、JR鈍行電車で早めに帰宅。早く出発
したので、豊橋駅であんまきが買えて嬉しかった。


京都に長く滞在できたのは、18切符を使って、ホテルに半額で泊まれたから。
ホテル半額クーポンの情報をくれたブログ仲間に感謝!


□京都でやりたい10のこと
ジョギング以外は全部できた。ジョギング用の服を持っていなかったんだから
最初から達成は無理だったかな。八坂神社内を走れるかなと思ったけど、
そういう事ができる感じの神社ではなかった。


□その他、京都で気づいたこと
・バスの優先席は、できるだけ使わないのが正しいらしく、他の席が空くと
 すぐに移動する人ばかりだった。私の町では、優先席を使いそうな人が
 来たら移動するけど、空いているなら好きなように座ってしまっている。
 京都の人は正義感・倫理観が強いのか、それとも人目を気にするのだろうか。


・古く歴史ある建物は、確かに古い。でも、ちょこちょこ修繕・建直しを
 し続けているから古いままでいられるのだ。京都御所の古いままの春興殿や、
 桂離宮の修復跡を見て気づいた。日本の「古い」「歴史的建造物」とは
 実は古くない、だなんて新発見。
IMG_0249.jpg 春興殿(倉庫) 1915年建造、銅板葺き

・本物の舞妓さんは、ピシーッと髪型がきまっている。まるで時代劇の
 かつらのようだ。私も美容院に行くと、ヘアブローされて妙に整いすぎた
 髪形にされてしまうことがあるけど、そんな感じなのだ。
 「舞妓さんですか?」と聞かなくても、絶対に舞妓さんと分かる。四条通り
 辺りの繁華街を普通に歩いていようとも、着物を着ていなくても。
 
 東山には舞妓さんもどきがたくさんいる。昼間歩いている舞妓さんは、
 本物ではない、というのが見分け方だと思っていた。でも、本物の舞妓さんを
 一度見ると、もっと簡単に見分けられる。

タグ:京都

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2012年09月07日

京都、コケに夢中6

20120907

昨日、フロントに鍵を預けたら、傘の話になった。まだ探してくれているらしい。
「あの日、安井金比羅宮の横を通った」と言ったので、金比羅宮に電話で
問い合わせしてくれたそうだ。なんと親切な・・・。黒い日傘の忘れ物が
あるらしいので、私が失くしたのは雨傘・・・と思いつつ、せっかくなので
金比羅宮へ寄ってみた。


金比羅宮には裏側からしか入ったことがなかったので、表の鳥居や参道が
新鮮だった。ロボットみたいな狛犬が珍しい。
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私の傘は結局見つからなかった。このホテルの素晴らしさを発見する
チャンスを傘がくれたんだろうな。

そして、今日もホテルの緑の雨傘を使って外出した。紫外線がいちばん強い
時間帯だけ外出・・・暑さもすごいが、肌に突き刺すような光が痛い。
日焼け止めを塗り、傘をさしても、照り返しだけでヒリヒリしてきた。
毎日、ホテルに戻ってからビタミンCを水に溶かして飲み、ケアしている。


見たい観光地はだいたい訪問できたので、近場の長楽寺と茶わん坂だけに
出かけた。


長楽寺は、ホテルから右に1回曲がっただけで、あとはまっすぐで到着。
このホテルは、本当に立地が良い。

長楽寺には誰もいなくて、帰り際に1組の外国人が座ってお茶を飲んでいただけ。
古い石畳は歩きにくく、建物も古く、昔のお寺の姿がそのまま残っているようだ。
なかなかいいな〜と思う反面、山ぎわにあるお寺は蚊がたくさんいそうで
じっとしてると刺されるから全く落ち着けなくて困った。

本堂のワニ口は、音の残り香が長くて素晴らしかった。

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建礼門院塔は、10層位の石の塔。品があって、彼女のイメージにぴったりだ。

平安の滝は、修行に使われたらしい。竹筒から落ちる水は強弱があって、
チョロッチョロッと落ちて下の壺に溜まる。珍しいな〜。

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庭園はあまり手入れがされておらず、もとの造りもそんなに力を入れては
いなかった感じだ。逆に、有名な庭園がどれだけ莫大な経費で作庭&維持して
いるのかが分かった。特に桂離宮。

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収蔵庫には、安徳天皇の衣で作った幡(本尊前に祭るものらしい)が展示
されていた。大河ドラマで平家物語が放映されているので、これも企画展
なのだろう。

建礼門院が持っている財産といえば、息子の衣くらいだったそうで、
それくらいしか出家のお礼に差し出せるものがなかった。家柄、地位、名誉、
財産、人脈、かわいい息子・・・日本の歴史上で最も恵まれた女性だったのに、
このお寺にいた彼女にはもう何もなくなってしまった。
平家やその時代を伝えるために、たった一人残されて生きるのが彼女の運命
だったのだろう。

出家とはそれまでの全てを捨てて生まれ変わるようなものなので、
彼女こそ出家者の見本。しかも運命によって半ば強制的に。

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私はこの幡を見ながら、建礼門院の気持ちになっていろいろ妄想してみた。
最後の宝物も奉納してゼロになったのは良かったんだと思う。今までのような
生き方はもうできないという事実を受け入れて諦めるのだ。

ずっと一緒だった家族や仲間がむごい死に方をするのを見てしまったり、
みんなが一度にいなくなってしまったりするのは、身分に関係なくどれだけ
悲しいだろう。今の私には想像もできないことだ。せめて息子さえ生き残って
くれたなら・・・天皇という地位がなくても・・・彼女はきっと幸せだった。


建礼門院ゆかりの品々も良かったけど、僧侶の彫刻郡もそれに劣らず
素晴らしかった。手や頭が動き出しそうだ。作者不詳の彫刻が最高に良かった。
蚊がいない季節にまた来たい。


ねねの道を歩いていたら、人力車に乗る人がたくさんいた。30分8000円、
という声が聞こえた。よく乗る気になるなぁ〜。


迷子になったおじいさん観光客と一緒に、清水寺方面へ向かった。コケ用の
器をなんとか見つけたくて、茶わん坂なら何かあるのではないかと期待して。
人の流れに乗り、そのまま歩いた。外国人、修学旅行生・・・まあとにかく
混んでいること。傘なんて差せなかった。めちゃくちゃな金額が食事にも
器にもついていた。逃げるように焼き物店の敷地に入ったら、その先の階段
から茶わん坂に降りれた。

昔はもっとお店が多かった気がするけど、不景気なのか跡継ぎがいないのか。
でも、茶わんはたくさん売られている。何軒もはしごしたのに、コケを植えたく
なるような器・鉢がない〜!と困っていたら、坂ももう終わりの所にある
お店のワゴンで、特売品の黒茶わんを見つけた。

お店のお姉さんも、コケを植えたいなんて言う客は珍しいので驚いていたけど、
アドバイスなどプロの協力がありがたかった。1000円の黒茶わんに決定!


京都の黒茶わん、友人がインドの仏教の聖地から持ってきた白い三角形の石、
建仁寺のコケで、ミニ枯山水を作る予定。テーマは「仏教」。


狭くて暑くて往来が激しい東大路通を頑張って歩き、ホテル方面に曲がると
お葬式をしていた。車がギリギリですれ違うような幅の道の端に、運動会で
使いそうなテントが張られ、参列者が休憩している・・・。専用の会場で
やればいいのに・・・。道端を一時占有するって・・・。京都は家が極端に
狭いから、控えの部屋がないんだろうな。でも、公道にはみ出なくても・・・。
京都ならではのお葬式文化に違いない。

タグ:京都

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2012年09月06日

京都、コケに夢中5

20120906

昨日まで、マイナーな場所ばかり行っていたらしい。
今日は木曜日なのに、東山安井からバスに乗った頃から、もう観光客や
修学旅行生をたくさん見かけ、三十三間堂前で降りたら、混み具合は
京都一かもと思うほどだった。

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三十三間堂の建物は、外は新しいけど中はとても古くて感動した。
意外なことに、私は初めての観光だ。いつでも行けるし、そんなに行きたいとも
思っていなかった。平家物語ファンになってから興味が湧いたのだ。

外国人が多い。修学旅行生はタクシーでやってきて、運転手に解説してもらって
いてズルイ。時代の流れを感じた。

1001体の観音像を観終わったと思ったら、まだ半分残っていた。とにかく
たくさんあり、豪華だ。その前列に並ぶ30体の国宝仏は、動き出しそうな
感じがなくて、まあまあだった。

これを奉納した清盛の財力は、今なら年収いくらなんだろう?
年表・出来事・柳の歌舞伎演目・弓矢など、解説も多くて分かりやすかった。


三十三間堂は、後白河法皇へのプレゼント。次は法皇の仕事場・法住寺へと移動
し始めたら「養源院」という見覚えのあるお寺を見つけた。ここのふすま絵の切手を
持っていたので憶えていた。狛犬や古びた水場など、いい味出しているお寺だ。
古さ・暗がりをそのままにしてあるので、観光化されすぎたお寺よりも良い。
歴史もかなり立派な由緒もあるので、庶民が見学できる時代になったのは有難い。


俵屋宗達の杉板絵は、どれも素晴らしかった。琳派の3人のうち、やっぱり
宗達はダントツである。クルクル巻き毛の筆遣い。サラサラっと描いた感じが
天才的で感動する。勢いがあってちまちましていない。来てよかったなー!


ここの運営方法はユニークだ。自動音声の解説だ、と思ったら、ちっちゃい
おばあちゃんがラジカセで案内していた。その娘さん?が、長い棒で血天井を
指して説明してくれる(首が疲れるかも)。


伏見桃山城から移築した血天井・・・なぜ洗っても血が落ちないのか、天井
なんかに飾っているのか・・・その説明を聞いて、歴史や人間関係や想いの
深さが感じられた。説明があるだけで、「ただのモノ」でなくなった。


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ようやく法住寺へ。卒塔婆、さるのこしかけ、ミニ三尊枯山水・・・これは
エンタメ寺の予感。住職の奥さんに「え、来たの?」という顔をされ、つい
「入ってもいいでしょうか?」と聞いていた。

奥さんが戸を開けて案内してくれないと、順路が現れない不思議な造り。
2部屋目までは奥さんが案内してくれた。京都で四十七士の彫刻を見れたのは
貴重な体験だった。檀家さんが法事に来ていたので、邪魔をしないように
そーっと庭園だけ見学し、仏像は見れなかった。庭園は手入れが行き届いてて、
長い松の枝もあった。しかし、なぜハニワが?やっぱりここはエンタメ寺。

現在は、後白河法皇のお墓だけ宮内庁管理にされたそうだ。

法住寺裏のお墓にお参り。「大河ドラマ”平清盛”、とても楽しんでいます」
という変なお参りをしてしまった。

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泉湧寺の坂を自転車で登ったときは苦労したのに、歩きだとそんなに大変では
なかった。前回ここに来たときに、縁結びや開運のお参りをあちらこちらに
したけど、ここの楊貴妃観音「開運」お守りのお礼にもう一度来たかったのだ。
今回は「良縁」お守りを買った。良いご縁がありますように。


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泉湧寺のよい所は、春夏秋冬それぞれに、桜、サルスベリ、モミジ、松が
美しく迎えてくれることと、博物館の展示物や解説が素晴らしいことだ。
博物館ではドラゴンの絵画を観れたのでラッキー!


裏道を通って、東福寺へ16時までに間に合うように急いだ。3分前に到着。

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お客が10人以上で、ほとんどが枯山水の南庭に居た。市松模様の庭なども
有名だけど、私は何の解説もされていない地味な庭(トイレの横)が
お気に入りなのだった。この庭で座禅しよう、それが今回のここでの目的。


座禅で目を閉じると、蝉のミンミン、ツクツクホーシという声が聞こえた。
それを聞いていると雑念も出てこない。でも、やっぱり蚊に刺されていた。
私は誰よりも蚊に刺されやすい。蚊も居ない人工的な住まいでないと
暮らせないな・・・座禅して悟ったのは、コレ!?とほほ。


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2012年09月05日

京都、コケに夢中4

20120905

私は黒い雨傘を日傘にも使っている。今日も傘をさして出かけよう・・・
と思ったら、傘がない!昨日、銭湯で預けたまでは覚えているけど、その後
ローソンに寄っただけだし・・・。
ホテルの緑の雨傘を借りて、東山安井バス停から乗車した。

東山から桂離宮までは、京都市内を右端から左端へ移動する。直行バスは
ないので、バスで京都駅→駅前のアバンティで買い物→バスで桂離宮の
コースで行こうと202系統に乗った。しかし、アバンティ前に停まるのは通勤
時間だけらしく、あれっ!?と思ったときには東寺の側をもう通過していた。


九条車庫前で運転手が交代。2人の運転手が乗客に挨拶して乗降するのが
珍しい。礼儀がいい。京都を歩いていると、アラこんにちは!と挨拶する
人たちを毎日よく見かける。私が住む町ではほとんどない風景。都会だけど
田舎な京都。人口が多くても、顔は憶えられやすいのかも。


羅城門跡の碑がぽつんと立つのを、車窓から見た。芥川の小説を思い出した。
遠くてとても行けれないと諦めていた若一神社も車窓から見た。
京都を半周した202系統、間違えて乗ってしまったけど、思わぬ観光が
できて得した気分!


西大路七条で降り、ちょっとスーパーをぶらぶらしてから、桂離宮行きバスに
乗った。バスは満員で、狭い道を走った。桂離宮前で降りても、離宮の門
まで川沿いの歩道がない狭い道を、垣根に沿って気をつけて歩かなければ
ならない。


桂離宮は、垣根沿いを歩く所から見学が始まっている。その垣根は生きた竹を
曲げて編み下ろして作られている。そんな凝った造りの垣根は、他にはない。
写真集で見たことがあるけど、本当に竹が曲げられていた。
他にも黒文字垣や穂垣もあった。
桂離宮という別世界への入り口は、まず垣根からなのだ。
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早めに行って休憩所で・・・なんて思っていたら、御所のように開けた所では
なかった。見学時間20分前になるまで開かないため、近所をうろうろしてみた。
昔は田畑しかなかったような場所で、今も田んぼやナス畑が点々とあった。
昔から住んでいそうな人の家は、桂離宮に負けない豪邸だ。


桂離宮への入り方は、御所と同じだった。グッズ売り場と資料展示がある
部屋で待つ。博物館のようにきちんと展示がされていた。それをじっくり見る
時間がないまま、ビデオを見てから、案内人に付いて1時間のツアーが
始まった。

昨日予約したのに、参加者は7人でびっくりした。時間も選び放題だったはずだ。
混んでいると100人くらいになるらしい。

ガイドはおじいさんで、冗談をよく言うけど威圧感があり、やってはいけない
事が多い気がした。「写真をブログ等で公開しないように」には、そんな馬鹿な!
と思った。冗談よりも、もっとあっさりと見所を紹介して欲しい。建物の説明が
ほとんどで庭については得意ではないらしく、「州浜」さえ素通りされたのが
残念。ガイド次第で、印象が変わってしまうと思う。


ツアーの最後尾を付いてくる皇宮警察官はテキトー男。ガイド役と正反対の
性格で、2人の連携が取れていなくてバラバラ〜。


噂どおりのキッチリ美・桂離宮。さすが、皇室関係の文化遺産だ。
遠いし予約も難しいからなかなか来れなかったけど、2泊3日以上の旅行が
できるなら、空いている時期に一度は来たい名所である。

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コルクみたいなふわふわ柱の門     排水溝!

 
IMG_0406.jpg IMG_0426.jpg名石畳2景

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庭園と、コケの生えた橋(渡った。歩く場所には階段と砂利がある)

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ふすまが額縁に。いちばん感動した建物。遊びの柱が面白い。

わずか1時間で、広い敷地のたくさんの見どころをサッと見て回るため、とっても
気ぜわしかった。写真集で詳しく下調べしてきてもこんなんだから、下調べなしで
来た人たちは「とりあえず写真だけ撮っておこう」という感じになり、ちゃんと
思い出になるのかどうか。説明を聞いていたのでは時間がないので、耳だけで
説明を聞きながら、自分が感動したものをずっと撮影していた。転倒防止のため
写真撮影は説明で立ち止まる時だけと言われていたからだ。
そんなに気にしないで、どんどん撮影すればよかった。

まもなくコースも終わり・・・という小川で、鳥の声が聞こえた。振り向くと、
蛇がアマガエルを捕まえて食べようとしていたのが見えた。クワッ!という声は、
鳥ではなくアマガエルで、苦しくて叫んでいたのだ。今までテレビでしかこういう
場面を見たことがないのに、桂離宮で見るなんて・・・。
カエルがかわいそう、でもヘビだって必死だ、カエルが増えすぎても困るし、と
いろんなことが頭をよぎった。アマガエルの声が忘れられない。


見学中に、飛び石の上にはがれたコケの塊が転がっていた。なぜこんな歩く
場所にコケが!?とすかさず手に取った。毛足の長いコケ。桂離宮は人工的な
庭なので、コケをもらうのはとうに諦めていたというのに・・・御所に引き続きの
恩賜コケだ!
「京都の皇室のコケの未来を頼むヨ!」と託された気分だ。責任は重いぞ。


桂駅まで細い道を歩いた。車が多く、暑くて日焼けしそうだ。この道は昔からの
主要道なので、常夜灯を見たくて地蔵寺に到着。
おじいちゃん達が散歩に来ていた。なかなか思うように動けないおじいちゃん
達に寄り添うお姉さんヘルパーが、お地蔵さんなどの仏像よりも仏に見えた。

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お惣菜のフタと脱脂綿で、コケ保存!

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2012年09月04日

京都、コケに夢中3

20120904

インターネットで京都御所の見学は予約済み。集合時間8:50までにバスで行くなら、
6時に起きて・・・。しかし目覚まし時計は鳴らなかった。停めた記憶もない。とにかく、
8:15に起きた。行くかどうか考え、キャンセルするにも電話しなければ、などと
迷ったけど、ダメもとで支度をして、8:30にホテルを出た。

すると、まるで予約したかのようにタクシーがやってきて、試しに手を上げてみると
空車だった。運転手さんといろんな話をしていたら、渋滞もなく、ちょうどいい時間に
到着した。こんな感じに頑張って諦めずに行動したから、後でごほうびがもらえたのかも
しれない。

御苑に入って見つけた休憩所。もう休みたい・・・朝からあせって疲れてしまった。

清所門で申込書をチェック、そのすぐ近くの窓口で免許書もチェック。お腹すいた!
参観者待合室に売店があったので、食べるものはないか見に行ったら、皇室グッズばかり
だった。係員に連れられ、9時から40人くらいでツアーが始まった。

予約が簡単に取れたので、京都御所にはあまり期待していなかったけど、宮内庁が管理
するものはどれも日本文化のトップレベルなのだということを思い出した。まず、松が
丸みを帯びてて、丸くて立派。建物は巨大。金を使っていたり豪華だけど、全体は地味・
質素。昔の日本の権力者・お金持ちの住まいは、どこもこんな感じなのだ。
(ヨーロッパと正反対)
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有名な紫宸殿は、北京の故宮を真似しているのかな。遠くから眺めた。

清涼殿は天皇が住んでいた建物で、寝殿造り。白砂の庭で遊んだり、見世物でも見物
したのかも。
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御池庭はとても美しかった。アオサギの置物が橋の欄干にある・・・と思ったら、生きている
アオサギだった。真ん中に止まっていばっていた。パタパタ飛んでいってしまった。この辺
に住んでいるらしい。
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係の説明を聞いていない人が多く、私もみんなも写真を撮るのに忙しい。
私はコケや庭ばかりを見ていた。端に、はがれそうな土の塊があって、コケが生えていた。
こんなチャンスはない!と、係員の目を気にしながらそーっと拾った。「京都御所のコケだ
・・・ヤッター!」。頑張って来たから天皇家からコケが恩賜されたのだ〜(?)。

御所のコケはどれも元気だった。大木の下が日陰になっているから、青々としていた。
朝早いので、庭師たちが枯葉を集めていた。

日が昇ってきたら、かなり暑くなった(今日の気温:23〜31℃)。見学が終わって
御苑内を歩いている時、休んでいる庭師たちがあちこちにいた。

桂離宮の予約をしに、宮内庁京都事務所に行った。ここで予約を取れないことはない、
係の態度が悪い・・・等、ネットにはいろんな書き込みがあった。一番人気の桂離宮の
予約は、あっさり取れた。係のお姉さんたちは外国人も相手にするので、日本語でも
英語風のはっきりした話し方になってて、それが外国慣れしていない人に態度悪いと
思われてしまうのだろう。

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事務所内にも枯山水があるのは素晴らしい!

休憩所でうどんとアイスを食べた。これぞオアシスだ〜。

南へ歩いたら、出水の小川に着いていた。クスノキがストリートダンスするように
うごめいている。
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九條邸跡の外壁は、「昔はどこもこうだったんだろうなあ」と思わせる雰囲気があった。
無料公開されている閑院宮邸跡と九條邸跡を間違えて、これだけ見て満足して御苑を
発ってしまったのは残念だ。

寺町通りを通ったので、小さな寺社に寄りながら繁華街へ。

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下御霊神社。なで牛、カワユイ狛犬、たくさんの神様の社で正しい神社。でも古びてて
可哀想だった。

行願寺(革堂)には、お手拭タオル、七福神、立派なお堂。受付のおばちゃんが元気に
声をかけてくれた。

猛暑で疲れたので、通りかかった上島珈琲店で休憩。こんな店の奥にも枯山水庭園が
ある!宇治抹茶カキ氷の緑色がコケに見えてきた。コケへの愛情が、無意識にカキ氷の
チョイスにも現れていたのね・・・(?)。
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フエルト地蔵の矢田寺が見つからなくて、遠く木屋町まで来てしまった。戻ってみると、
通ってきた道に・・・。町なかにお参りできる場所があるのはいいな。お地蔵さんの笑顔が
素敵。笑っていれば幸せなことしかやって来ないような気分になった。
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誓願寺前の顔はめボードの向こうから、巨大仏像がじーっとこちらを見ていた。
エンタメ寺だ!と中へ。
手水鉢にはドラゴン。近づくと水を吐きはじめた。大仏に近づくと、ゴーンと鐘の音が
聞こえた。オートマチックエンタメ寺だ。未来のお寺の姿だろう。

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大仏は大きな目でじーっと見つめてくる。怖い・・・。そこへワイワイとお寺の人たちが
やってきた。賑やかさがお寺の人らしくない・・・いや、このエンタメ寺には合って
いるのかも?!扇塚、扇絵馬、文化講演会、とエンタメの種類も豊富。

鴨川沿いを歩くと、数メートル置きにサギやカモがいた。

新宮川通りを歩き、かなり歩いて六波羅密寺に着いた。有名な清盛像・空也像の他にも
たくさんの像や体験施設?があり、マジメなエンタメ寺という感じだった。
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清盛塚の角の取れて丸みを帯びた姿は、悲しみとか無常とか、平家物語の世界が形に
なり見えるのだった。清盛像は、写真やテレビで観るそのままの姿だった。本物を
見ても印象が変わらないのは珍しい。

空也踊り念仏の説明を読んだ。弾圧にも負けずに工夫して信仰した人々がいたんだなぁ。
六波羅蜜6つの教えには、なかなかいいことが書いてある。
空也上人像は意外と小さかった。醍醐天皇の次男だからお坊ちゃまなのだ。じいさんかと
思ってたら若い姿で、何事もものすごくやる気まんまんな人なんだろうなと気迫が
伝わってくる。

前の2人に負けない人気と存在感の地蔵菩薩たちが目立っていた。美形で頭が
きれそうだ。かなり本気で願っている人たちがいるみたい。お賽銭が山盛り。

近くの六道珍皇寺まで歩くのさえだるい〜、京都らしい暑さ〜。何でこんなことしてるんだ?
とさえ思うほど暑い。私と同じような観光客が六波羅密寺から歩いてくる。計3人。

六道珍皇寺には、何か意味がありそうな巨大な碑や水子地蔵があって、怖いエンタメ寺
だった。ワニ口の音はあまりよろしくない。

その隣に、綱だけ出ている鐘楼が!!
IMG_0363.jpg !!
引っ張るだけで、ゴ〜ンと鳴る(引っ張る&離すが普通の鐘)。面白い。しかも音色が良く、
しばし余韻に浸った。この鐘、うちにも欲しいなぁ。

あの世への井戸は、特別公開日だけ見れるらしい。格子から覗いても、井戸は見つけられ
なかった。

ハッピー六道というスーパーがあった。ハッピーと六道のイメージが全然結びつかない
感じが可笑しい。

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京都といえば「銭湯」。山ほどあった銭湯も、ここ数年でかなり激減しているそうで、
今のうちにいかないといつか数件になってしまうだろう。ちゃんと調べて、四条大橋近くの
団栗湯へ行ってみた。石鹸はあるかと思っていたら、なかったのであせった。貴重品
ロッカーに服を入れそうになった。桶がなくて、おばちゃんに場所を教わった。シャワーや
カランのひねり方にてこずった。よそ者がドタバタしているので、かなり目立ってしまった。
電気風呂、泡風呂、ローズ風呂。のんびりつかって楽しんだ。

持って帰ったコケにくっ付いていたのか、部屋に小虫が数匹、ピョンピョンしていた。
タグ:京都

posted by よしこ at 00:00 | Comment(0) | 京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする