よしこの旅ブログ > 吉村怜子 オルガンコンサート

2016年09月03日

吉村怜子 オルガンコンサート

20160903

パイプオルガンの演奏を、いちど聴いてみたかったので、2公演セット券を買った。
楽しみにしているはずなのに、なぜか腰が重く、行きたくないなんて思っていた。

遠い場所まで新幹線で行ったり、泊まったりまでするのに、なぜそれほど遠くない
会場に行きたくないのか・・・?


演奏が始まって、その理由が分かった。
教会じゃない場所で、パイプオルガンを聴くのが嫌だと、無意識に思っていたらしい。


私はヨーロッパ旅行中は、土日はだいたい教会のミサなどを観に行く。
土日だけでなく、歩いていて教会を見つけるととりあえず入るし、疲れたら
教会の椅子に座って休憩する。

日本の寺社仏閣って、利益にならないことは何もしてくれないけど、
教会はよそ者に対してもちょっとは親切にしてくれる。

教会で休憩していると、たまたまパイプオルガンの演奏が聴こえてくる。
お経のように毎日決まった習慣なのか、ミサなどで演奏するための練習なのかは
良く知らない。

そういう訳で、
私にとってパイプオルガンは、信仰と共にあるものなので、パイプオルガンだけ
切り取ってコンサートホールで楽しむっていうのがおかしく感じてしまうのだった。

日本の結婚式専門の教会(チャペル)も、信仰なんかないから嫌い。
とにかく王道じゃないのが嫌い。



そう思い始めてしまって、会場でもやる気がわかなかったので、半分寝ながら
聴いていた。


・サン・サーンス「幻想曲」 フランスっぽい。決してドイツではない。

・バッハ 6つのシュープラ・コラール集より
 「尊き御神の統べ(すべ)しらすままにまつろい」 
 「目覚めよと呼ぶ声あり」
  みんなで楽しく聴きましょう、という曲調で、オルガンがプカプカと明るく鳴っていた。

・バッハ 「プレリュードとフーガ」
 吉村さん自身による解説にあるように、ドラマティックかつ不協和音ありな曲調。
 さっきの明るく鳴っていたパイプオルガンが、表情を変えたかのような劇的な音に。
 キリストの受難を想起させる作品、その通り!



毛嫌いしていたコンサートホールでのパイプオルガンも、吉村さんの力量や
曲の素晴らしさで「いいもの」になっていた。
吉村さんは4年間くらいの間、フランスのリヨンの教会などでオルガン演奏していたと
いうことなので、向こうの教会やパイプオルガンが体に染み付いているんだろう。

いいクラシックの演奏を聴くと、頭の中に旅行先で見た風景などが自然と浮かんでくる。
今日はロンドンの教会の鐘から始まり、ベネチアの鐘になり、ベネチアに行きたいと
思うところまで行っていた。

聴きに行ってよかったかもしれない。



この後にも、ヴィエルヌ「月の光」やジブリ作品の音楽が予定されていたけど、
私はバッハで満足してしまったし、美味しいものを食べた後の余韻みたいなのを
楽しみたかったので、それが消える前に途中で席を立った。

(ヴィエルヌは聴いたほうが良かったかもしれない。また今度の機会に)



静岡音楽館AOI
自由席 500円



スポンサードリンク



posted by よしこ at 00:00 | Comment(0) | クラシック・コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。