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2016年06月04日

ヤニック・ネゼ=セガン、五嶋龍、フィラデルフィア管弦楽団

20160604


久しぶりのミューザ川崎。

そして、久しぶりのヤニック・ネゼ=セガン!
前回は初来日、今日は2度目。


初来日の時にイイ奴認定して以来、METライブビューイングなどで
機会があれば出来るだけ聴いたり見たりしている指揮者に。

もともとコロコロしてるけど、今日は「前より太った?」と思ってしまった。
まあ、それでもとってもキュートだ。


1曲目、シベリウス「フィンランディア」
コンサートで頻繁に演奏されるのか、それとも私が選んでしまうのか。
よく演奏される曲。

始まってからふと気づいた。
ティンパニが大活躍だということに(笑)

私はパーカッションが笑いのツボになってしまっているので、
前方の弦楽器&管楽器は普通に見ていられるのに、
パーカッションを見るときは必死に笑いをこらえている。

特にティンパニの演奏がツボで、ドドドドド・・・と勢いよくたたいていたりすると
それだけで興奮してしまうのだ。

ティンパニ3つを行ったり来たりして忙しく演奏していたので、
面白くて面白くて・・・しかも、休みのときはティンパニに耳をあてて
音の狂いを修正していて、それもかなり面白い。
奏者がいい演奏をすればするほど、私は笑いがとまらない(笑)


曲が勢いづいてくると、北国フィンランドの海にありそうな波が。
ある程度一定の大きさ・間隔でやってくる波だ。
恐怖と、まもなく何か起こりそうなドキドキが交互に波のようにやってくる。
ドカンドカンとした大音量の演奏ではなかった。
深さや広さが感じられ、1曲目からこんな素晴らしいものを聴けるとは・・・。



2曲目、プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」 五嶋龍
少し前にNHKのクラシック番組で五嶋龍が紹介された時、
ツイッターでたいそう盛り上がった。
カッコいいとかいい体してるとか(笑)
武道にも励んでいたらしい。

選曲のせいかもしれないけど、うーん、やっぱり体育会という感じの
ヴァイオリンだった。
あんまり色っぽくないんだよね。本人は色気はあるほうだと思うんだけど、
演奏にはそれがあまりなかった。

しかもアンコールなし、みんなで「え〜っ?!」


ちょっと不思議で難解な曲。
なぜか天使やら空飛ぶ霊的な存在がバトンタッチしたときに
音が鳴り、それが連なって1曲になってるな〜と、おかしな感想が
頭に浮かんだ。

ヤニックの指揮の特徴は、一瞬まで大事にして手を抜かないことかな。
前回の諏訪内さんとの共演の時も、本当にぴたっと合わせていたし、
各楽章が終わるたびにぴたっときちっと終わらせるので、こちらまで
集中してしまい、終わると「ふぅ〜っ」と疲れの溜息が出てしまう。

どの指揮者でも、中だるみとかイマイチな瞬間はあるのに、ヤニックの
指揮ではほとんどないから、集中力と粘り強さがハンパないんだろう。
す、すごい・・・。

そしてオーケストラも指揮者も一体化しているから、いい演奏なんだと思う。


3曲目、リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」
この曲は指揮も演奏も大変そうだった。
出だしはそうでもなかったけど、早くも「あれっ?もうメインディッシュか?」
と思うような演奏になった。
中盤はまあ普通に進み、その短い時間が過ぎると、最後までなかなかの
山あり谷ありな曲で、多面的に演じなければならない。

この曲はヤマカズ(山田和樹)指揮のを聴いたことがあるけど、
まるで別の曲になっていたので、驚きがとまらない。

ヤマカズのは、中東が舞台の割に作曲者の故郷ロシアっぽく、音はとても綺麗。
ヤニックのは、中東が舞台の割にもっと広い地域まで含めた世界共通の雰囲気。
乾燥した感じはなく、かといって自然や田舎でもない、むしろ(フィラデルフィアみたいな)
都会らしいものだった。

汗を拭き拭き指揮するヤニック。

冒頭では、頭の中に昼間と夜の境目が広がった。
朝焼けなのか、夕焼けなのか。
朝焼けなら、今日も刻々と千夜一夜は刻まれていく。
夕焼けなら、あぁ、また怖いいつもの時間がやってくるよ。

千夜一夜の物語のページがめくられていくのか、バラエティにあふれた
曲が次々と演奏され、どれもとっても美しかった。
特に後半になるほど美しさは増して、深〜く聞き入ってしまった。

聞き入ると目をつぶってしまう。
いかん、ヤニックを見れる機会は滅多にないんだから、目を開けていなきゃ。
そんな戦いをしながら、目をあけたり閉じたりして聴いた。

凄く美味しい食べ物を口に入れると、うーん美味しい、と目をつぶって
口の中にホワーンと広がる味を感じようとする。
今日の演奏でも同じようなことが起きた。
美味しいものを食べたときと同じようなホワーンが来たのだ。
どうやら最高に良い音楽は味がするらしい。
でも味覚で感じているわけではないので、舌に残るみたいなのとは別の感覚。

「こんなに幸せな状態なら、このまま死にたい」と思うほど、
素晴らしい演奏だった。
よく役者が舞台で死にたいって言うけれど、客席で死にたいと思うレベルまで
来れたようだから、ついに一人前のプロ観客だなっ(笑)

3曲とも終わってしまったら、寂しくなった。
もうご馳走を全部食べ終わっちゃったみたいで。



アンコール直前に、ヤニックが日本語に挑戦していた。

ヤニック「ありがとう」→観客「わーーっ(*´ω`*)(*´ω`*)」
ヤニック「????(私は聞きとれなかった)」→観客「わーっ(*´ω`*)」
ヤニック「春ナントカカントカ(私にはこう聞こえた)」→観客「は???(´ε`; )」
・・・観客を置いてけぼりにしたままアンコールへ突入(笑)



アンコール、グラズノフ 「四季」から「秋」小さなアダージョ
春だと思ったら、秋だったのか。
何だか春っぽかったけど(笑)
季節はともかく、欧米っぽかった。欧米にありそうな穏やかな風景が浮かんだ。
シェフがサービスで爽やかデザートをくれたようなアンコールだった。


明日もサントリーホールで公演があるからなのか、今日はこれだけ。
あっさりと終わったので、観客も素直にさっさと帰り始めたけど、
楽団員の1人は遅くまで観客と握手していたし、10人くらいはステージ上に
長く残っていた。

珍しいこともあるもんだ、と思っていたら、なぜかかなり遅れて
ヤニックが登場。
もっと長くアンコール催促の拍手するべきだったのか?
でもオーケストラが退場し始めたんだから、終わりなんだよねぇ?

あれっ、ひょっとして、嬉しかったのかもしれない?
高い席も安い席も空きが目立っていた割に、拍手はとても大きかったし。
音響が良いから拍手も大きく聴こえるだろうけど、それ差し引いても
大きな拍手だったから。
何て面白い人なんだ(笑)


今までたくさんのコンサートを聴いてきたけど、タオルやハンカチで
汗を拭く指揮者は初めてだ。
楽譜の下やポケットにフェイスタオルを置いて、楽章の合間に汗をぬぐう
キュートなヤニック(笑)

そして、最後に登場したときもフェイスタオル片手にやってきた。
もしストライプのタオルとかだったら、完全に「部活後」みたいになっていたよ(笑)

嬉しくなって登場、手にはフェイスタオル、哀しみのコントラバス
(C.タモリ倶楽部)ともちゃんと握手・・・指揮者の人柄は、演奏以外の
場所に表われる。
ドゥダメルと大違いだナ。

ヤニック、今回もやっぱりイイ奴認定(二回連続)


毎回ハズレがないので、ヤニックの追っかけをやりたくなってきてしまった。
目指せ、ヤニックのグルーピー(笑)

彼はとても明るく面白いので、私もああいう人になりたい〜。



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おめでとう!!!




・シベリウス: 交響詩「フィンランディア」 op.26
・プロコフィエフ: ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.19
・リムスキー=コルサコフ: シェエラザード op.35



・指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
・ヴァイオリン:五嶋龍
・管弦楽:フィラデルフィア管弦楽団 


ミューザ川崎
B席 2RA(正面向かって右) 2階1列 19000円




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会場のミューザ川崎。
音が良い!
でもお客さんがモノを落とすと、その雑音までよく響いてしまい、演奏のいいところを
邪魔してしまうことがたびたびあるので、良すぎるのもなんだな。


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エントランス前には、こういうアート的なものや面白い彫刻があるので楽しい。
このお姉さんはとても歌がうまくて、さすがミューザ前で路上ライブするだけある。


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館内も斬新デザイン。
時々、斬新すぎて変な建物がある。でもここはセンスが良い。


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公演カレンダー・パンフレットの表紙。
ワインヤードの会場は音が良い。
そしてカッコいい。


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会場内を眺めるだけで楽しめる(写真撮影禁止です(ヽ´ω`)ごめんなさい)




タグ:クラシック

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posted by よしこ at 00:00 | Comment(0) | クラシック・コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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