よしこの旅ブログ > 京都、コケに夢中6

2012年09月07日

京都、コケに夢中6

20120907

昨日、フロントに鍵を預けたら、傘の話になった。まだ探してくれているらしい。
「あの日、安井金比羅宮の横を通った」と言ったので、金比羅宮に電話で
問い合わせしてくれたそうだ。なんと親切な・・・。黒い日傘の忘れ物が
あるらしいので、私が失くしたのは雨傘・・・と思いつつ、せっかくなので
金比羅宮へ寄ってみた。


金比羅宮には裏側からしか入ったことがなかったので、表の鳥居や参道が
新鮮だった。ロボットみたいな狛犬が珍しい。
IMG_0544.jpg

私の傘は結局見つからなかった。このホテルの素晴らしさを発見する
チャンスを傘がくれたんだろうな。

そして、今日もホテルの緑の雨傘を使って外出した。紫外線がいちばん強い
時間帯だけ外出・・・暑さもすごいが、肌に突き刺すような光が痛い。
日焼け止めを塗り、傘をさしても、照り返しだけでヒリヒリしてきた。
毎日、ホテルに戻ってからビタミンCを水に溶かして飲み、ケアしている。


見たい観光地はだいたい訪問できたので、近場の長楽寺と茶わん坂だけに
出かけた。


長楽寺は、ホテルから右に1回曲がっただけで、あとはまっすぐで到着。
このホテルは、本当に立地が良い。

長楽寺には誰もいなくて、帰り際に1組の外国人が座ってお茶を飲んでいただけ。
古い石畳は歩きにくく、建物も古く、昔のお寺の姿がそのまま残っているようだ。
なかなかいいな〜と思う反面、山ぎわにあるお寺は蚊がたくさんいそうで
じっとしてると刺されるから全く落ち着けなくて困った。

本堂のワニ口は、音の残り香が長くて素晴らしかった。

IMG_0550.jpg

建礼門院塔は、10層位の石の塔。品があって、彼女のイメージにぴったりだ。

平安の滝は、修行に使われたらしい。竹筒から落ちる水は強弱があって、
チョロッチョロッと落ちて下の壺に溜まる。珍しいな〜。

IMG_0551.jpg

庭園はあまり手入れがされておらず、もとの造りもそんなに力を入れては
いなかった感じだ。逆に、有名な庭園がどれだけ莫大な経費で作庭&維持して
いるのかが分かった。特に桂離宮。

IMG_0560.jpg
収蔵庫には、安徳天皇の衣で作った幡(本尊前に祭るものらしい)が展示
されていた。大河ドラマで平家物語が放映されているので、これも企画展
なのだろう。

建礼門院が持っている財産といえば、息子の衣くらいだったそうで、
それくらいしか出家のお礼に差し出せるものがなかった。家柄、地位、名誉、
財産、人脈、かわいい息子・・・日本の歴史上で最も恵まれた女性だったのに、
このお寺にいた彼女にはもう何もなくなってしまった。
平家やその時代を伝えるために、たった一人残されて生きるのが彼女の運命
だったのだろう。

出家とはそれまでの全てを捨てて生まれ変わるようなものなので、
彼女こそ出家者の見本。しかも運命によって半ば強制的に。

IMG_0564.jpg

私はこの幡を見ながら、建礼門院の気持ちになっていろいろ妄想してみた。
最後の宝物も奉納してゼロになったのは良かったんだと思う。今までのような
生き方はもうできないという事実を受け入れて諦めるのだ。

ずっと一緒だった家族や仲間がむごい死に方をするのを見てしまったり、
みんなが一度にいなくなってしまったりするのは、身分に関係なくどれだけ
悲しいだろう。今の私には想像もできないことだ。せめて息子さえ生き残って
くれたなら・・・天皇という地位がなくても・・・彼女はきっと幸せだった。


建礼門院ゆかりの品々も良かったけど、僧侶の彫刻郡もそれに劣らず
素晴らしかった。手や頭が動き出しそうだ。作者不詳の彫刻が最高に良かった。
蚊がいない季節にまた来たい。


ねねの道を歩いていたら、人力車に乗る人がたくさんいた。30分8000円、
という声が聞こえた。よく乗る気になるなぁ〜。


迷子になったおじいさん観光客と一緒に、清水寺方面へ向かった。コケ用の
器をなんとか見つけたくて、茶わん坂なら何かあるのではないかと期待して。
人の流れに乗り、そのまま歩いた。外国人、修学旅行生・・・まあとにかく
混んでいること。傘なんて差せなかった。めちゃくちゃな金額が食事にも
器にもついていた。逃げるように焼き物店の敷地に入ったら、その先の階段
から茶わん坂に降りれた。

昔はもっとお店が多かった気がするけど、不景気なのか跡継ぎがいないのか。
でも、茶わんはたくさん売られている。何軒もはしごしたのに、コケを植えたく
なるような器・鉢がない〜!と困っていたら、坂ももう終わりの所にある
お店のワゴンで、特売品の黒茶わんを見つけた。

お店のお姉さんも、コケを植えたいなんて言う客は珍しいので驚いていたけど、
アドバイスなどプロの協力がありがたかった。1000円の黒茶わんに決定!


京都の黒茶わん、友人がインドの仏教の聖地から持ってきた白い三角形の石、
建仁寺のコケで、ミニ枯山水を作る予定。テーマは「仏教」。


狭くて暑くて往来が激しい東大路通を頑張って歩き、ホテル方面に曲がると
お葬式をしていた。車がギリギリですれ違うような幅の道の端に、運動会で
使いそうなテントが張られ、参列者が休憩している・・・。専用の会場で
やればいいのに・・・。道端を一時占有するって・・・。京都は家が極端に
狭いから、控えの部屋がないんだろうな。でも、公道にはみ出なくても・・・。
京都ならではのお葬式文化に違いない。

タグ:京都

スポンサードリンク



posted by よしこ at 00:00 | Comment(0) | 京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。